キマルで目立てたチェンソーを使い、丸太で蜜蜂の巣箱を作って、去年からニホンミツバチの養蜂にチャレンジしています。
去年は1群のみでしたが、今年は4群に増えました。とても可愛くて、巣箱に出入りするミツバチ達を毎日眺めていても飽きません。今年の秋の初採蜜が楽しみです。
昨年末にスムシの被害に遭い、今年の春は1群のみに減ってしまいました。しかし今年の春は暖かく、GWに入ったばかりというのに、既に4回目の分蜂!。今まで試行錯誤で、特に前回は大失敗をしてしまいましたが、ようやく手際よく分蜂群を捕獲できたので、その手順を紹介します。
信州では、4月中旬になると、分蜂の準備を始めます。新しい巣箱の制作とともに、巣箱を置いてある近くの庭木の枝に、分蜂板(分蜂群誘導板)を数か所に設置します。分蜂板には、分蜂群がとまりやすいように”桜の木の皮”を張って、分蜂群を誘います。理由は分かりませんが、最初に分蜂群がとまった分蜂板にのみ、その後すべての分蜂群が蜂球を作ります。他の分蜂板には、とまりません。
分峰玉(蜂球)が十分大きくなり落ち着いた頃を見計らって、ホースで水をかけて羽を濡らし、飛散を抑止します。蜂の動きが鈍ったら、静かに分蜂板を取りはずします。分蜂板は、簡単に外せるように、前もって引っ掛けるだけの仕組みにしてあります。予め下に準備しておいた、新しい巣箱の底に、蜂玉の付いた分蜂板をひっくり返して、静かに重ねます。この時、出来るだけ衝撃を与えないように、静かに重ねることが重要です。手荒にすると、刺される危険があるだけでなく、後々まで気性の荒い群に育ってしまいます。
うまく蜂玉が巣箱の底に納まったら、今度は一発、上から思いっきり叩いて、蜂玉を巣箱の中に叩き落とします。この時は、躊躇なく、一発で叩き落とすのがコツです。何回も叩くと、逆に蜂たちを過剰に刺激することになってしまいます。蜂玉がきれいに巣箱に落ちたことを確認したら、分蜂板を外すと同時に底板をはめて、女王蜂を巣箱の中に幽閉します。
巣箱の底板を外れないよう固定したら、天地を返して、巣箱を立てます。巣門には、前もって、3.6~3.9mmのスリットを切ったステンレス板のカバーを設置してあります。この幅だと、働き蜂は出入りできても、体の大きな女王蜂は逃亡することができません。すると、どうやって巣箱の中に女王蜂が居ることが分かるのか、中に入らなかったミツバチ達が、先を争うようにして、スリットの隙間から巣箱の中に自分から入っていきます。
これで、分蜂群の捕獲が成功です。